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家庭で使う塩素系漂白剤もダイオキシンを生む!!
塩素系漂白剤を酸性の洗浄剤などと混ぜると、塩素ガスが発生して危険などの表示があります。しかし、そこに骨格物質が存在していれば同時にダイオキシンが生成される危険がはらんでいます。
仮に,塩素系漂白剤にレモンなどの酸性のもの,それに茶しぶのフランという物質が加わるとダイオキシンが生成されます。
いわゆるゴミなどの廃棄物の焼却以外にも,私どもはこのように身の回りにある特定の化学物質「骨格物質」があるとダイオキシンは簡単に生成される生活環境にあります。

元々は枯れ葉剤に使われた有機塩素系農薬の不純物から生成されたダイオキシンはその基本構造(骨格物質)に塩素が加わり熱エネルギー(300~400度)に反応させることにより,いとも簡単に結びつきダイオキシンの発生を促します。

ダイオキシンは分解しにくく安定し,脂肪に溶けやい性質と体内に蓄積される特徴を持っています。母乳は栄養バランスと免疫力を高める働きもありますが,脂肪分が多く含まれることにより母乳にはダイオキシンが溶け込んでいることになります。
(すぐに影響が現れる摂取量pgではない)

■低レベルでも汚染の影響は大きい

ダイオキシンの影響は大気中にばらまかれ,避けることができない毒物です。低濃度でも「アレルギーや皮膚炎」の原因,「環境ホルモン」に影響を及ぼし,発ガン性はWHOも認めるところです。しかもアメリカの国立化学アカデミーではダイオキシンには耐容量などあり得ないという結論に達しています。

○環境ホルモンとは(生態系へ及ぼす重大な懸念)
生物の外部より侵入し、その内部メカニズムに影響を及ぼす化学物質のことです。ダイオキシンやPCB(ポリ塩化ビフェニール)DDT(ジクロロジフェニルトリクロロレタン)有機スズ化合物など67種類の化学物質が国際的に懸念されています。
ダイオキシンは薬物代謝酵素を誘導する能力が非常に強く,必要以上に酵素が分泌されるため、大事なホルモンまでが壊されてしまう恐れがあります。
更にダイオキシンの環境ホルモンは,女性ホルモンそのものとしてはたらくという事実もわかり,乳ガンは猛烈に増殖,またこの半世紀で人の精子数が減少しているという研究報告が相次いでいます。そのほかにもダイオキシンと子宮内膜症,さらには不妊症(87より増え続ける)との因果関係等々少なからず影響しているとの見方です。

何よりも心配なのはグラフでも見てとれるように,日本人のダイオキシン濃度は諸外国と比べ群を抜いています。土壌に関しても日本中どこを探しても汚染されていないところはないといっても過言ではない状態です。
諸外国の都市部のダイオキシン濃度を見て見ると日本のダイオキシン汚染がどれだけ危機的な状況にあるかの調査結果ではアメリカ0.09pg/立方m,ドイツ0.12,スウェーデン0.024pg,オランダ0.08pg(全て1993の数値)日本は1.02で実に10倍以上の汚染数値です。

■ダイオキシンの性質

ダイオキシンの毒性が知られるようになったのは1961より2.4.5-Tの除草剤がベトナムに大量にばらまかれ,ベトちゃんドクちゃんのような先天性異常児が生まれ,流産、死産も相次ぎ大々的に報道されるようになってからです。1960年代,塩素系の農薬を作る工場で働く人々に皮膚病や髪が抜けるなどの慢性疾患が現れ,研究が進むにつれその毒性も明らかになってきました。

○猛毒性
最も毒性が強いのは2.3.7.8-TCDDのダイオキシンで青酸カリの1万倍もの威力があると言われています。有機リン系の神経性毒ガス,サリンと比べても約2倍の毒性です。

○安定した物質

  • 非常に揮発しにくく,大気中に排出されるときチリなどの微粒子に付着し,大気そのものには移行しない。
  • 水に溶けにくく川や海に流れ出すと,底土や浮遊物質に付着,あまり広範囲には拡散しない。
  • 土中の微生物にも分解されにくく,大気中の微粒子に付着したまま降りてきた場合土の表面にとどまる。
  • 土中での残留期間が長く土壌の中では濃度が半分になるまで15年を要する。
  • 農薬などにダイオキシンが含まれていると,乳化剤などがダイオキシンをつれて動き地中深くまで浸透する恐れがあります。
○体内へ浸透
  • 体内の代謝機構によって分解されにくく,脂肪に解けやすい。
  • 容易に体外に排出されず,脂肪組織の多い肝臓などの臓器にとどまる
  • 次第に濃縮されながら蓄積される。
  • 唯一の排出方法は母乳より出す以外はない。
  • 体内における半減期は約7年といわれる
ダイオキシンは食物連鎖により次第に濃縮され高濃度になり,半減期があったとしても早急に対策をとらない限りまぬがれることはできない化学物質です。
         
■ダイオキシンのもと

ポリ塩化ビニールをはじめとする有機塩素化合物から作られた製品は燃やすと塩素ガスが発生しダイオキシンの発生を促すことになります。食品包容用のラップ,卵パック,ホース,ビニール傘などいずれも身の回りにある品ばかりです。他に消しゴム,シャンプーリンスのボトル,歯磨きのチューブ,またペン類には部分的に使われています。

.似たようなプラスチック製品にポリエチレンやポリプロピレンなどがありますが,これらは有機塩素化合物ではないので基本的に燃えるゴミ扱いになります。
.ペットボトルはポリエチレンテレフタレートという樹脂でつくられており塩素ガスを出すようなことはありません。
.トレーなどの発砲スチロールは,スチロール樹脂を発砲させたもので有機塩素化合物を含んでいないので塩素を発生させません。

ポリ塩化ビニールが含んでいるかいないかを調べる方法としては,
.端を火であぶり,黒い煙と一緒に酸性の酸っぱい刺激臭がするものは含まれています。
.銅銭の端を焼きそれを製品に触れ付着させ,コンロなどの炎の中に入れます。含まれている場合は鮮やかなエメラルドグリーンの炎が上がります。
 ▼どちらか判別できないときは不燃ゴミとして処理します。

○モノマーとなる化合物がエチレンの場合はポリエチレン、スチレンの場合はポリスチレンとよばれます。
合成樹脂は熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とに大別されます。熱可塑性樹脂は,いったん硬っても加熱すると再び柔らかくなる性質をもち,熱硬化性樹脂はいったん硬くなると加熱しても元の柔らかい状態には戻りません。

熱可塑剤
種類 用途 毒性
ポリエチレン 袋、包装材,バケツ,洗面器,灯油容器など あまり心配ない
ポリ塩化ビニール ラップ,シート、パイプ,容器、タイルなど 塩素を含み燃焼するとダイオキシンの発生
ポリプロピレン 食器、自動車部品 添加物の酸化防止剤(BHT)には発ガン性
ポリスチレン 発砲スチロール,断熱材など 弱いながらスチレンモノマーには毒性
ABS 樹脂 ヘルメット,自動車部品など 不明
アクリル樹脂 CD,電気製品,自動車部品,塗料など 燃焼ガスは極めて有毒
ポリカーポネート ドライヤーなどの電気製品,耐熱食器 燃焼ガスは有毒
ポリアミド(ナイロン) 機械部品、電機部品など ほとんど心配ないが希に接触性皮膚炎

熱可塑剤
種類 用途 毒性
フェノール樹脂 なべ、やかんの取っ手,プリント配線基盤 熱でホルムアルデヒドが流出することも
アクリル樹脂(熱硬化型) 建材、ガラスの代用,接着剤など 燃焼ガスはかなり有毒
ポリエステル樹脂 浴槽、ボート,塗料など あまり心配ないがガスに刺激臭
ポリウレタン樹脂 靴底,スポンジ、クッションなど 燃焼すると猛毒の青酸(シアン)ガスが発生
メラミン樹脂 化粧板,接着剤,塗料など 溶出するホルムアルデヒドに発ガン性
エポキシ樹脂 電気製品、接着剤など ほとんど心配ないが,接触性皮膚炎を起こすことも

空気が汚れると→土が汚れ→農産物や海産物も汚れ→野菜と魚が汚れ
→それらを人間は食べ→アレルギー,環境ホルモン,発ガンなど

ダイオキシンを発生させないようにするにはポリ塩化ビニール製品を燃えるゴミとして出さないように,しっかり分別しなければなりません。そうする事で今以上の汚染を防ぐことができます。
将来的には塩化ビニール製品も理論上リサイクル可能といわれています。 

参考文献/ダイオキシンの正体と危ない話(脇本忠明 著)

■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−■

1984/05 ダイオキシンに関する検討結果をまとめた報告書が作られ政府見解では「現状では健康上の支障は生じない」と明言,事実上のダイオキシン汚染に関する安全宣言を出す
1990/05 高知県の都市ゴミ焼却場から、予想をはるかに上回る高濃度のダイオキシンが排出している事が判明
1990/12 都市ゴミ焼却場の排煙中のダイオキシン濃度を規制するガイドラインを発表,ようやく対策に乗り出す,実体はお粗末なもので対策は遅々として進まず。
1996/-- 厚生省は世論に押し切られるような形で、全国の都市ゴミ処理場をチェック。結果は,90年のガイドラインに示されたダイオキシン排出量以下の炉は3%以下の惨憺たるもの。暫定基準80ng/立方m
1997/04 容器包装リサイクル法でペットボトルはスーパーなどの特定業者に回収が義務づけられる。
1997/06 環境庁は大気中のダイオキシン濃度の測定結果を発表,それによると最も汚染されているのは大阪市堺市の1.67pg/立方m,東京都新宿区1.65,神奈川県川崎市1.62

■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−■ 

.マイクログラム(μg)..100万分の1g 摂取量pgに戻る
.ナノグラム(ng)....10億分の1g
.ピコグラム(pg).....1兆分の1g
母乳の含有率は0.7pg,体重5Kgの赤ちゃんでは1日耐容摂取量50pgということになります。この赤ちゃんが1日に500ccの母乳を飲むとダイオキシンは350pg,基準値の7倍に相当します。
WHOと厚生省が示しているダイオキシンの1日耐容摂取量は10pg/kg,この数値はしかも10万人に1人以下の確率で発ガンの可能性があるという数値でアレルギーや環境ホルモンに作用する影響は加味されていません。
アメリカではダイオキシンの1日耐容摂取量は0.01pg/kg

 

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